王維は中国唐朝の最盛期である盛唐の高級官僚で、時代を代表する詩人。また、画家・書家・音楽家としての名も馳せました
詩の中に画があり画の中に詩(うた)がある。。。と評される文章や画をかいてみたいですね💛
蒲萄美酒夜光杯 欲飲琵琶馬上催 酔臥紗場君莫笑 古来征戦幾人回
『葡萄の美酒 夜光の杯 飲まんと欲すれば琵琶 馬上に催す 酔いて紗場に臥す 君笑うこと莫かれ 古来征戦
幾人か回る』~甘美なワインをたたえた夜光のグラス。飲もうとすると、馬上の琵琶の調べが、早く飲みほせとせきたてる。酔っぱらってこの砂原に寝そべっても、諸君、笑ってくれるな。昔から戦に出て、いったい何人が無事に帰ったろうか~
(唐詩選/深澤一幸さん著から) 七言絶句。 押韻は「杯・催・回」で上評声十灰
*『葡萄の美酒 夜光の杯』 この言葉の美影に捉まってしまいました。さらに琵琶の音色が流れてきて、
綺麗な歌だなぁ。と読み進むと一転、厳しい現実が現われて悲哀が歌われます。思わずため息。。ですよね。
著者の方は、〈反戦歌〉であると書いています。 千年以上も前から言葉が時空をワープして反戦を伝えてきますね。。。
*盛唐の朝廷詩人・王翰おうかん(687~726)が詠んだ辺塞詩へんさいし(辺境の砦を詠んだ詩)です
歴史ドラマをみていたら、なんと「夜光の杯」が登場しました。そして台詞の中でこの詩を詠んだのです。
「夜光の杯」は翡翠の盃のことでした。
ユーチューブにも『涼州詞』がありました。何と!歌っているではありませんか!ロックをベースにして、間に『涼州詞』を詠いあげています。バックダンサーは江湖の衣装でした。解説の人が、やはり反戦歌だと言っていました。
漢詩は面白いですね。