言葉のあしおとを聴く


Once upon a Time ♡ 昔々、人の心に生まれた思いが言葉になりました。言葉は言い伝えられ、書き記されて時空を通り抜けます。受け取った私に♡その思いは語りかけます。遥か昔から遥か遠くから話しかけてきます。とても不思議な言葉の足音♪

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詩経の序


詩は心の之く所なり。心に在るを志と為し、言に発するを詩となす------詩経の序



詩の中に画があり画の中に詩(うた)がある  「王維」


王維は中国唐朝の最盛期である盛唐の高級官僚で、時代を代表する詩人。また、画家・書家・音楽家としての名も馳せました

詩の中に画があり画の中に詩(うた)がある。。。と評される文章や画をかいてみたいですね💛

涼州詞(唐詩)


蒲萄美酒夜光杯 欲飲琵琶馬上催 酔臥紗場君莫笑 古来征戦幾人回


蒲萄美酒夜光杯 欲飲琵琶馬上催 酔臥紗場君莫笑 古来征戦幾人回

『葡萄の美酒  夜光の杯 飲まんと欲すれば琵琶 馬上に催す 酔いて紗場に臥す 君笑うこと莫かれ 古来征戦  幾人か回る』~甘美なワインをたたえた夜光のグラス。飲もうとすると、馬上の琵琶の調べが、早く飲みほせとせきたてる。酔っぱらってこの砂原に寝そべっても、諸君、笑ってくれるな。昔から戦に出て、いったい何人が無事に帰ったろうか~

(唐詩選/深澤一幸さん著から)   七言絶句。  押韻は「杯・催・回」で上評声十灰

*『葡萄の美酒  夜光の杯』 この言葉の美影に捉まってしまいました。さらに琵琶の音色が流れてきて、

綺麗な歌だなぁ。と読み進むと一転、厳しい現実が現われて悲哀が歌われます。思わずため息。。ですよね。

著者の方は、〈反戦歌〉であると書いています。 千年以上も前から言葉が時空をワープして反戦を伝えてきますね。。。

*盛唐の朝廷詩人・王翰おうかん(687~726)が詠んだ辺塞詩へんさいし(辺境の砦を詠んだ詩)です

歴史ドラマをみていたら、なんと「夜光の杯」が登場しました。そして台詞の中でこの詩を詠んだのです。

「夜光の杯」は翡翠の盃のことでした。

ユーチューブにも『涼州詞』がありました。何と!歌っているではありませんか!ロックをベースにして、間に『涼州詞』を詠いあげています。バックダンサーは江湖の衣装でした。解説の人が、やはり反戦歌だと言っていました。

漢詩は面白いですね。